ご挨拶

およそ1200年前、弘法大師によって、生きとし生ける者すべての悲しみ、悩み、苦しみが共に語られ解決されるようにとの願いを込めて建てられたお寺です。一人でも多くの方が当山にご参拝くださって人々の幸せをご祈念になり、人生のいろいろな問題を語り合い、信仰を同じくする者の集いの輪を拡げ、皆様の心の 安住の寺になってゆくことが当山の念願であります。

お知らせ

遍照院の略縁起

遍照院

弘仁年間(810年代)に、弘法大師が関東地方に御巡錫の途中、当地へ約1ヶ月の間御逗留になり、布教に勤め衆生済度を実践され、佛道の社会的実践の場として当山を建立され、出立の際には庭前の赤目樫の木をもってご自身の座像を三体刻まれ、当山のご本尊とされたのであります。
この三体の座像の中、一番根本で刻まれた大きな御像が別れを惜しんで、やや右を向いて振り返っておられる御姿であるということから、見返弘法大師と申し上げているのであります。
この御本尊様は、秘佛となっておりまして、お大師様の御命日である旧暦3月21日の御祥当に特別御開帳を致しまして、善の綱をもって善男善女にお手引き(お渡し)しております。
いつの頃からかこの三体の御座像を三弘法さんと称しそれぞれ奉安されたのですが、当山では、お大師様が自身で建立された因縁により、1200年の法燈を厳然として守り続け今日に至っており、毎月の御命日には、生活雑貨を始め食料品、骨董品等の露店が数百も連なり知立駅より寺院境内まで並びます。
このように、毎月旧暦21日は老若男女がお大師様を詣でます。それがお大師さまのお寺、知立の弘法山といわれる由縁であります。

知立 弘法山 遍照院について